タトラス2021-22秋冬シーズン

カジュアルな装いに注目が集まるこの春夏、注目したいブランド・タトラス。

魅力的な素材ごとに、各モデルの特長などまとめてご紹介させていただきます。

 
2021/22 秋冬シーズンラインナップ
 

TAP(シャイニー素材)


  • TATRASの定番素材。20秋冬シーズンから継続して採用されています。


    25D(デニール)の中空ブライトナイロン糸を使用したタフタ生地。タフタ生地は平織りされた、光沢やシャリ感が特徴の素材です。


    デニールは繊維の太さを表す単位で、タイツ等に使われる極細の繊維。ブライトとは、ナイロンの中でも一番光沢がある生地です。
    独特のハリと艶が特徴で、このシャイニー素材は熱による圧力で生地の気密性を高めるシレー加工を両面に施しており更に光沢が増しています。


    中空構造とは繊維内部に気泡を閉じ込めたもののこと。
    メリットとして生地が軽量化されるのと同時に、シレー加工の際に糸が潰れることで強い光沢感が出て乱反射を抑え、より深みのある発色を実現。


    生地、構造、加工の全てで光沢感を強く押し出した生地モデルです。


    ※撥水あり
ネイビー / ベージュ


BELBO(ベルボ)は近年人気が高いモデルのひとつです。 ステッチの幅を太く、袖にポケットを配しカジュアル感を強調。さらにサイドに細かいステッチを創り、タイトなシルエットとスマートな着心地が魅力のモデルです。


カラーによって雰囲気が大きく変わり、シャイニーナイロンならではの光沢をお楽しみいただけます。


2021モデルは2020モデルのBELBOを改良。
トレンドのラインを意識し、身幅を少し大きくしています。
ダウンの膨らみをヴィジュアルで抑えるよう脇のステッチを縦に施しシャープな印象を創り出しています。



C50D(セミシャイニー素材)


  • 20秋冬シーズンから継続して採用されています。


    通常より厚手な50D(デニール;糸の太さ)のセミダルナイロン糸を使用したタフタ生地。セミダルとは合成繊維の艶(光沢)を表す言葉。程よい光沢感のナイロンで、最も採用されることの多い素材です。


    TAP素材よりも繊維が太く無骨な印象を生みがちですが、高密度に織り込むことにより生まれたハリとコシが特徴。
    男らしさと上品さ。光沢を抑えてドレッシーな表情を創り出す素材です。


    ※撥水あり
オレンジ


大きめのブロックステッチでカジュアルな印象を創り出すモデル。
タトラスの特徴でもある、フィルパワーの高いふわふわのダウンが見た目にもわかりやすい人気の定番モデル。長めのジップがアクセント。


さらにフードも着脱可能で、コーディネートに合わせて表情を変えます。


2021モデルは2020モデルのBOESIO(ボエシオ)を改良しデザインを変更。
トレンドのラインを意識し、身幅を少し大きくしています。


さらに、後ろ側を少し長くカーブさせ(ダックテール仕様)、前は直線的に仕上げスポーティ-な印象に仕上げています。



MAKO(マットナイロン)


  • 20秋冬シーズンから継続して採用されています。


    フルダルナイロン糸の仮撚糸を使用したタフタ生地。フルダルとは合繊の糸の艶をあらわす用語で光沢のない種類の糸となります。その為、マットな表情が特徴的で、透けない素材となり重厚感・安心感のある素材です。


    裏面に特殊薄塗コーティングにて、サイレントコーティングを施しております。


    微多孔湿式puコーティングで身体が出す湿気を外に通す事が出来、コーディングも極限まで薄膜化しており生地の軽さとストレッチ性を損ないません。


    その為、ナイロン素材特有のシャカシャカ音を抑えた手触りと柔らかな着心地が特徴です。


    ※撥水あり
ブラック / サンド


TATRAS定番のダウンジャケット。マットなナイロンと長めの着丈がエレガンスを創る人気のモデルです。


高めの(襟)カラーは、閉めることで防寒的な効果もありますが、デザインもスタイリッシュ。着脱可能なフードとあわせて、カジュアルな装いにアクセントをつけてくれるモデルです。長めの止水ジップもデザイン的にアクセントになるだけではなく、細身に見える縦長効果も計算されたデティールです。


2021モデルは2020モデルのBORBORE(ボルボレ)を改良。 デザインを変更しています。トレンドのラインを意識し、身幅を3cmほど大きくしています。ウエストが絞られておりデティールに変更はなくタイト目なすっきりとしたスマートな表情が人気のダウンモデルです。


WV-WP(ボット社ウール素材)


  • TATRASの定番素材。20秋冬シーズンから継続して採用されています。


    1876年にイタリアのビエラ地区で創業した老舗テキスタイルメーカー、Botto Giuseppe(ボット・ジュゼッペ)社の軽量ウール素材を別注して採用。
    ジュゼッペ社が作る生地の特徴は、美しく滑らかで軽い肌触り。


    さらに、ダウン用に撥水加工、防汚加工、シワ防止加工が施され、長く綺麗に着続けることのできる素材です。
ベージュ / ネイビー


ウール素材の定番ジャケット。
人気のDOMIZIANO(ドミッツィアーノ)と双璧の人気ですが、AGORDO(アゴルド)の方が着丈も短く、止水ジップを採用しているスポーティーなデザイン。


ボックスシルエットになりがちなところ、脇のパーツを作りスマートで立体的なシルエットを創造しています。


2021モデルは2020モデルのAGORDOからデザインを変更し改良。トレンドのラインを意識し、身幅を1cm大きくしています。
タイト目がカッコイイと言われるタトラスの良さを残しつつ、トレンド感も作り出しました。


STRW-PLAIN(ロロピアーナ ウール)


  • LORO PIANA(ロロピアーナ)のスーパー150'sのウール糸を使用した素材。
    スーパー150'sとは原毛の細さ。非常に細い素材を使用しておりますので独特の艶感としなやかさがあります。


    また、この繊細な表情を崩さないように糸の段階で撥水加工を施し、ダウンとしての機能もプラスしています。
    シルクも5%配合し、艶やかな高級感を演出する素材です。
ブラック / グレー / ネイビー


TATRASの定番かつ一番人気のモデル。
着丈を長めに設定し、スーツ・ジャケットの上からも楽しんでいただけます。
ロロピアーナのウール素材が持つ上品さと合わせて、TATRASのラインナップの中でも最もエレガントなダウンです。


身頃にダーツを入れ立体的なシルエットを作り出し、シャープで細身のスタイリングを完成しています。


2021モデルは2020モデルのDOMIZIANO(ドミッツィアーノ)のデザインを変更し改良。
トレンドのラインを意識し、身幅を1cm大きくしています。


着丈、袖丈は変更することなくドレッシーな着こなしをお楽しみいただけるモデルです。


VIOKE(セミシャイニー素材)


  • タテに50D(デニール)のセミダルナイロン糸、ヨコに62D(デニール)の高収縮ナイロン糸を使用したタフタ生地。セミダルとは合成繊維の艶(光沢)を表す言葉で、程よい光沢感を持つナイロン。最も採用されることの多い素材です。


    VIOKEは3段階のシワ加工を行っていて、
    1. 染める前にシワ付け
    2. 液流で染めることでシワ付け
    3. 染めの温度でヨコ糸の収縮を縮めることでシワ付け と徹底されています。


    TATRASで初めて採用した3段階の加工。過去の1段階目までのワッシャー生地とは違い、今季はより自然で細かいシワ感が出るようアップデートされています。
ブラック / カーキ


2021秋冬シーズンから新たに登場しました。人気のフェイクレイヤード(異素材の重ね着風)モデル。
身頃がダウン、袖がジャージ素材という今の日本に最適な、秋の立ち上がりから活用できるブルゾンです。


肩回りもスウェット素材で作られているために伸縮性が優れており、着心地の良さも特徴です。


身幅には少しゆとりがありますが、デザインがシンプルでスリムな印象を演出できるデザイン。
この冬も人気になる異素材を組み合わせたハイブリッドダウンジャケットです。



DAV(ボアフリース)


  • セミダルポリエステル糸を使用した26G(ゲージ)のボアフリース。
    ダルとは糸の光沢(艶)の種類。少し光沢感を残した状態の糸をセミダルと呼び、最も採用されることの多い素材です。


    26G(ゲージ)とは太さが0.41mmの細めで肌触りも良い絶妙な太さです。


    表と裏のパイル地とベースになっている(裏地の下にある)生地をどちらも起毛させることで、より温かく感じられる工夫がされています。


    パイルの素材は100D(デニール)と極細繊維を使い滑らかな肌触りを実現しました。
ネイビー / ベージュ


スタンドカラーのフリースブルゾンです。秋冬の素材に、TATRASオリジナルヴィンテージバンダナのパッチワーク柄を転写プリントしています。
ヴィンテージ感のある色落ちが印象的でカジュアルな着こなしにフィットするデザインです。


ポケットはファスナーポケット、袖口・裾は伸縮性の素材でパイピング始末、裏地にはメッシュ素材を使っています。


サイズ感は少し丈を長めにし、身頃はジャストサイズでスッキリしたシルエットに仕上がっています。


総柄を活かし、デザインはシンプルに。大人の男性も選んでいただけるリラックスブルゾンです。



SHEB(ボアフリース)


  • ポリエステルとアクリルの混紡糸を使用した10G(ゲージ)のボアフリース。
    少し太めでもこもこした素材感が印象に残る素材です。


    表:3D(デニール)アクリルと6D(デニール)ポリエステルの混紡糸。極軽繊維を合わせた表情


    裏:150D(デニール)のポリエステル糸。重めでしっかりとした肌触りを演出できる素材


    綿(わた)染めのため羊毛のようなリアルな見た目を、表・裏の素材を使って表現した素材です。
グレー / ブラック


スタンドカラーのボアブルゾンです。
秋冬の温かみのある表情で、ポケットに異素材を採用しデザインでメリハリをつけた一着。襟にはフードが収納されており、いざというときに活躍できるブルゾンです。


袖口・裾は伸縮性の素材でパイピング始末、胸ポケットには別素材のナイロンを使ったファスナー付きのポケット、裏地はメッシュ素材を使っています。


ボアで少し大きめに感じますが、サイズ感はジャストサイズ。大きすぎず、スタイリッシュに着ていただけるブルゾンに仕上がっています。



GRIZZ(ボアフリース)


  • セミダルポリエステル糸を使用した26G(ゲージ)のボアフリース。
    ダルとは糸の光沢(艶)の種類。少し光沢感を残した状態の糸をセミダルと呼び、最も採用されることの多い素材です。
    26Gとは太さが0.41mmの細めで肌触りも良い絶妙な太さです。


    表と裏のパイル地とベースになっている(裏地の下にある)生地をどちらも起毛させることで、より温かく感じられる工夫がされています。


    パイルの素材は100D(デニール)と極細繊維を使い滑らかな肌触りを実現しました。


    TATRASロゴは転写プリント。
ブラック / モカ※近日入荷予定 / ベージュ


裏付きフードのボアブルゾン。素材感を楽しんで欲しいベーシックなフォルムのパーカー。
秋冬の温かみのある表情に、ポケットはファスナー仕様で胸に配しスタイリッシュに。小物を入れることも可能な形状です。


サイドポケットもシルバージップでアクセントに。袖にはタトラスの転写プリントロゴが主張をしていますモデルです。


袖口・裾は伸縮性の素材でパイピング仕様、裏地にはメッシュ素材を使っています。
サイズ感は少し丈を長めにし、身頃はジャストサイズでスッキリしたシルエットに仕上がっています。


 
タトラスとは?
2006年秋冬コレクションよりミラノに拠点を置き、イタリア、ポーランド、日本とのコーポレートブランドとしてスタートしたイタリア発のアウトフィットレーベル。 「in everywhere」をブランドコンセプトに、機能的・洗練された・唯一無二という3つの普遍的テーマを生かした造形美を追求しています。


オリジナル素材の開発はもちろん、多面性、デザイン性を付加させる等、独自の成長を常に意識しブランドとしての魅力を発信しています。


今年は人々の生活様式が大きく変わったことから、カジュアルな装いに改めてスポットライトが当たっています。 ビジネスとカジュアルの垣根がなくなりつつある今、どんなコーディネートにも取り入れられるタトラスのアウターやセットアップは必見です。
 
 

あとがき

今回の特集いかがでしたでしょうか?

今季もタトラスのアウターが勢ぞろい! 毎年人気の定番モデルから異素材の変わり種まで、充実のラインナップです。きっとお気に召すアイテムが見つかるのではないかと思います。 2021/22秋冬シーズンのタトラスコレクションに、是非ご期待ください!